外的要因の影響もカンボジア経済は強い回復力を維持:フンセン首相

外的要因の影響もカンボジア経済は強い回復力を維持:フンセン首相
2023年02月27日 14時16分 公開
外的要因の影響もカンボジア経済は強い回復力を維持:フンセン首相

<写真:Khmer Times>

 

フンセン首相が24日に発言した内容によると、カンボジアは地域や世界における外的要因の影響を受けているが、マクロ経済指標における複数の数値が高成長で強い位置にあることを示しており、強い経済回復力を効果的に維持しているという。

 

この発表は王立プノンペン大学の卒業式で行われたもので、式典には学生7000人以上、政府高官、カンボジアの開発パートナー代表が出席した。

 

首相によると、23日の市場為替レートが平均で1ドル=4048リエルであるのに対し、マクロ経済の枠組みや国家予算で設定された為替レートは1ドル=4050リエルであり、カンボジアのインフレ率はまだ管理可能な状態である。

 

カンボジア経済は地域経済や世界経済と繋がっているが、隣国のベトナムとタイから良い影響を受けているという。

 

また、首相は1年余り続いているロシアとウクライナの地政学的な戦略競争と戦争が世界に影響を与え、食糧危機、特にエネルギー危機を引き起こしていることを指摘した。

 

エネルギー危機は世界的にインフレを押し上げ、特に原油価格が上昇している。

 

国際市場での原油価格は17日に1バレル82.89ドル(約1万1300円)となり、85ドル(約1万1580円)を超えていた数日前より若干下がったが、生産者と消費者の双方にとって好ましいとされる価格の1バレル50〜70ドル(約6800〜9500円)よりも依然として高い状態である。

 

また、首相は食料危機への予防策として、カンボジアでは食糧安全保障の管理を強化していることを明らかにした。

 

経済財務省(MEF)の国務長官であるVongsey Vissoth氏によると、政府はこうした厳しい状況に対応するため、強い経済回復力をベースにマクロ経済および金融戦略を策定している。

 

2023年はカンボジアにとって特別な年であり、リスクから現実に変わった後の危機を克服するための政府のリーダーシップが試される年であるという。

 

同省は2023年の国内総生産(GDP)の成長率予測を6.6%から5.6%に下方修正したが、国際通貨基金(IMF)は世界経済成長率を2.7%、世界銀行は1.7%と予測しており、減速する世界経済の中でカンボジアを含むASEANの経済は良好な見通しであるという。

 

 

 

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