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<写真:Vietnam+>
世界保健機関(WHO)は22日、プレイベン州でH5N1型鳥インフルエンザにより死亡した少女(11)の父親(49)から陽性が確認されたことを受け、感染拡大に対する懸念を表明した。
少女は16日に咳や喉の痛みといった症状を訴え、症状が悪化したため21日にプノンペン国立小児科病院へ移送された。
22日に国立公衆衛生研究所の検査でH5N1型鳥インフルエンザ陽性と判定され、同日中に病院で息を引き取った。
その後、当局は少女と接触した12人から検体を採取し、24日に少女の父親(49)が陽性であることを発表した。
陽性が確認された父親は無症状であった。
WHOは「ヒトを含む哺乳類の感染例も増加しており、世界的に懸念される状況」として、各国に警戒を呼びかけるとともに、カンボジア政府と連携し、情報収集と現地調査を進めている。
少女の村周辺で発見された野鳥数羽の死骸に関しては、検査結果を待っている段階であるという。
WHOの感染症専門家であるシルビー・ブリアン氏は、今回のケースがヒト経由の感染かどうかを判断するには時期相応であるとしている。
今月初めにWHOのテドロス事務局長は鳥インフルエンザに関して、「人間に感染するリスクは低い」と評価していたが、現在は評価を更新する必要があるかどうかの判断に向けて情報の見直しが行なわれている。
以前にヒトが鳥インフルエンザに感染したケースは「散発的」であったが、今回は最初の症例に関連する感染が確認され、動物からヒトへの感染の可能性に懸念が高まっているという。
WHOによると、過去20年間で約900件のH5N1型鳥インフルエンザの感染例が確認され、450人以上が死亡している。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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