カンボジアの衣服・履物・旅行用品輸出、2月も減少で失業の懸念増す

カンボジアの衣服・履物・旅行用品輸出、2月も減少で失業の懸念増す
2023年03月13日 14時03分 公開
カンボジアの衣服・履物・旅行用品輸出、2月も減少で失業の懸念増す

<写真:Khmer Times>

 

2月にカンボジアの衣服、履物、旅行用品(GFT)の輸出が昨年同期比較で約25%減少し、GFT輸出の低迷が約半年前から継続する状態となっており、工場閉鎖や失業の懸念が高まっている。

 

関税消費税総局(GDCE)によると、1月はGFT輸出額が前年同期の10億8000万ドル(約1446億7302万円)から約28%減少し、7億8200万ドル(約109億8443万円)、2月には9億8600万ドル(約1320億5745万円)から24.54%減少し、7億4400万ドル(約996億5545万円)となった。

 

カンボジアの主力輸出品目であるGFTは1月に輸出シェアが50%以上を占めていたが、2月には43.31%に減少した。

 

GFT商品のうちニット製品は4億5600万ドル(約610億9328万円)から28.4%減少して3億2600万ドル(約436億7634万円)、ニット製品以外の衣料品は2億3100万ドル(約309億6936万円)から12.7%減少して2億100万ドル(約269億4737万円)となっている。

 

旅行用品と履物については、それぞれ24.4%減の1億2400万ドル(約166億2425万円)、31.6%減の9200万ドル(約123億3412万円)であった。

 

専門家によると、ヨーロッパやアメリカの小売業者は前シーズンの在庫を抱えており、GFT商品の輸出受注が復活するのは2023年半ば以降になると予測される。また、ロシア・ウクライナ戦争やインフレも世界的なGFT商品の需要減退の要因となっている。

 

一部の報道によると、カンボジアでは70以上の工場が閉鎖され、3万2023人の労働者が失業状態にある。

 

カンボジア政府は繊維・衣料品工場のオーナーと連携し、工場閉鎖により職を失った労働者に経済的支援を提供するスキームを立ち上げる予定であるという。

 

同政府が2022年3月に発表した「2022-2027年におけるGFT部門開発戦略」では、GFT輸出が過去10年以上にわたって同国の総商品輸出の平均70%以上を占め、経済成長の柱として重要な役割を果たしていることが強調されていた。

 

また、同発表によると、同部門はカンボジア人250万人〜300万人の生活に直接的・間接的に貢献している。

 

カンボジア国立銀行(NBC)が発表した2023年経済見通しでは、GFT部門が輸出に限らず、今年は6.5%の拡大予想となっていた。

 

 

 

[© poste-kh.com 2016-2024 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。

ホットニュース

Choose Classified categories