未執行の逮捕状は2万件以上、司法大臣が懸念示す

未執行の逮捕状は2万件以上、司法大臣が懸念示す
2023年04月05日 14時45分 公開
未執行の逮捕状は2万件以上、司法大臣が懸念示す

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア国内に裁判所が発行した未執行の逮捕状が大量にあることを受け、Keut Rith司法大臣が懸念を示している。

 

「2022年司法審査会および2023年優先業務の方向性に関する会合」に出席したKeut Rith司法大臣によると、カンボジアの保管庫には2万件以上の逮捕状が保管されているという。

 

司法機関は保留状態の逮捕状が大量に存在することに苦言を呈しており、同大臣は関連する司法機関が課題解決に取り組む必要性を指摘するとともに、多くの司法書士が問題や課題に対して声を上げず、水面下で問題提起する状態に疑問を呈した。

 

2022年に裁判所は刑事事件約9万3000件、民事事件約5万8000件を処理し、70%を解決しているが、裁判が滞留している事件は約4万6000件あり、毎年7%〜14%の間で増加している。

 

司法省のChin Malin報道官によると、逮捕状の送達滞りは容疑者捜索中か逮捕失敗が原因の可能性があり、容疑者の国外逃亡や裁判所職員が管轄当局に逮捕状を渡して執行させることができなかった可能性もある。

 

また、カンボジアでは毎年の裁判件数が増加しており、リソース不足によって裁判の滞留が発生しているという。

 

司法省によると、2022年時点で同省には500人以上の職員と600人の裁判官と検察官、700人の事務員、50人以上の吏員、2000人以上の裁判所事務職員が存在する。

 

2020年に同省は事件解決のプロセス加速と刑務所の過密状態軽減を目的として、裁判が滞留した約4万件の事件を解消するキャンペーンを実施していた。

 

国家警察のChhay Kim Khoeun報道官は、逮捕滞留や未執行令状の存在を認めており、司法省と議論していることを明らかにした。

 

Rith司法大臣は最近の会合で、一部の裁判官や裁判所職員が予定通りに事件を処理しないことを批判し、国内司法制度を改善するための迅速な司法改革を要請している。

 

 

 

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