カンボジアの平均寿命、2020年から6年延び76歳に

カンボジアの平均寿命、2020年から6年延び76歳に
2023年04月10日 13時45分 公開
カンボジアの平均寿命、2020年から6年延び76歳に

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア保健省と世界保健機関(WHO)が7日に発表した共同プレス声明によると、同国の平均寿命は2020年の70.42歳から2021年と2022年には76歳への延びを記録した。

 

同共同声明によると、カンボジアは過去数十年間で多くの人々の生活を向上させる保健上の重要な成果を達成してきており、2000年の出産時死亡率は3人に1人強であったが、現在では99%の女性が熟練した医療従事者の診療を受けており、出産時死亡率が減少しているという。

 

カンボジアは過去10年間の監視・対応システムや検査能力、公衆衛生・社会対策の強化を通じ、健康安全保障上の脅威や緊急事態、特に新型コロナウイルス感染症に対する準備と対応を効果的に行なっている。

 

パンデミック時には新型コロナウイルスのワクチン接種率を高くする一方で、必要不可欠な保健サービスを維持し、必要な場所で効果的なメンタルヘルスと心理社会的支援を提供していた。

 

カンボジア政府は3月に行われたWHOとの協議で、同国の持続可能な開発目標の達成に不可欠な「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」に向けた保健システム強化と社会保護拡充に焦点を当てている。

 

マム・ブンヘン保健相によると、同国は全国民の健康で安全な未来の確保を目的として、WHOの技術支援の下でプライマリー・ヘルスケアを強化し、同省は国民への十分かつ適切な医療サービス提供に向けて同分野の改善に努めているという。

 

同保健相はWHOと全ての開発パートナーに対し、カンボジアへ資源と新技術の提供を継続するように呼び掛けている。

 

WHOカンボジア事務局のLi Ailan局長は同協議で、同国民の健康と福祉を改善した政府の目覚ましい成功に祝意を示すとともに、強力なリーダーシップと将来の社会・経済発展に向けた健康への投資というコミットメントに謝意を示した。

 

しかし、同局長はカンボジア国内で非伝染性疾患(NCDs)が増加傾向にあることを指摘し、死因の3分の2を占めるNCDsへの最善を尽くした対応の必要性を呼び掛けた。

 

保健省総合技術局のHok Kimcheng局長は「平均寿命76歳はカンボジアの成果であり、関係者努力の結果である。平均寿命の延びは社会や環境、経済、その他の関連要因、特に国民の健康と幸福向上に向けた政府の努力によるものである」と述べている。
 

 

 

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