カンボジアのプラスチック汚染、日本大使館等が全国フォーラムを開催

カンボジアのプラスチック汚染、日本大使館等が全国フォーラムを開催
2023年04月17日 14時35分 公開
カンボジアのプラスチック汚染、日本大使館等が全国フォーラムを開催

<写真:Khmer Times>

 

環境省と在カンボジア日本大使館、国連開発計画(UNDP)、ドイツ国際協力公社の3RproMarプロジェクトは今月初め、「第3回カンボジアプラスチックごみ対策全国フォーラム」を開催した。

 

同フォーラムは主にプラスチック汚染に対するカンボジアの取り組み共有やクリエイティブな啓発活動の紹介、プラスチック汚染に取り組む革新的な循環ビジネスの紹介を目的としている。

 

開催当日には政府関係者や開発パートナー、非政府組織(NGO)、民間企業などから250人以上が出席した。

 

カンボジアでは近年、急速な経済成長と人口増加により、プラスチック廃棄物が大幅に増加し、環境と公衆衛生に多くの悪影響を与えている。

 

環境省のChoup Paris事務次官によると、カンボジア政府はプラスチック汚染に取り組むため、同省や関係省庁を通じて市民や民間企業、NGOの積極的な参加を得て、4R(リフューズ、リデュース、リユース、リサイクル)推進に向けた施策を実施した。

 

UNDPカンボジア常駐代表のAlissar Chaker氏は同フォーラムで「プラスチック汚染は地球規模の危機となっており、設計から生産、取引、消費、廃棄物管理(収集・廃棄・リサイクル)に至るプラスチックのライフサイクル全体を考慮し、所得レベルに関係なく全ての国が共同で行動する必要がある」と強調している。

 

在カンボジア日本国大使館の谷内一智公使によると、プラスチック危機に対応するためには、使い捨てプラスチックの消費と生産を削減し、プラスチックの再利用とリサイクルを通じた循環型ソリューションが至急必要である。

 

また、プラスチック管理に関する副政令案は、プラスチック管理の今後の方向性に重要な基礎を築くことでゲームチェンジャーになるという。

 

Stefan Messerer在カンボジア・ドイツ大使によると、プラスチック汚染のような環境問題への取り組みは、単一の政党で解決できるものではなく、政府や開発機関、民間企業、市民社会が協力してイノベーションを起こし、知識共有に向けた緊密なパートナーシップが必要である。

 

Paris事務次官は「環境省は国内の都市や水路、景観からプラスチック汚染を排除し、環境美化に深くコミットしている」と述べ、国の清潔さや自然の美しさ、多様性の維持に向け、出席者へプラスチック汚染への取り組みに参加するように呼びかけた。

 

 

 

[© poste-kh.com 2016-2024 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。

ホットニュース

Choose Classified categories