トヨタのカンボジア工場、7月までに完成の見通し

トヨタのカンボジア工場、7月までに完成の見通し
2023年05月30日 10時42分 公開
トヨタのカンボジア工場、7月までに完成の見通し

<写真:Cambodia Expats Online>

 

クメールタイムズの報道によると、トヨタ自動車はロイヤルグループ・プノンペン経済特区にある推定投資額3670万ドル(約51億4300万円)を掛けた車両組立工場を7月に完成させる準備を進めており、完成後間もなく生産が開始される可能性がある。

 

同工場の建設が7月に完了することで、カンボジアの投資先としての魅力が更に高まることが期待されている。

 

26日にフン・セン首相はロイヤルグループ・プノンペン経済特区の労働者との懇談会で、同経済特区が海外直接投資(FDI)を呼び込む魅力があることを強調した。既に複数の外国企業が同区域に投資している。

 

カンボジア開発評議会(CDC)は同工場プロジェクトを2022年9月8日に承認し、同工場は1年以内に完成して150人近い直接雇用を生み出すと予想されていた。

 

同工場ではピックアップトラック「ハイラックス」とSUV「フォーチュナー」の組み立てを行う予定である。

 

 カンボジア工業科学技術革新省の集計によると、カンボジアには昨年時点で10の自動車組立工場があり、総投資額は7800万ドル(約109億3100万円)以上となっている。

 

自動車組立工場はバンテアイミアンチェイ州の経済特区に4つ、プノンペンに2つ、スバイリエン州に2つ、コン島とシアヌークビル州にそれぞれ1つあり、3つの工場は日本の自動車メーカーで、2つはタイ、3つは中国、1つは韓国、残り1つは現地企業である。

 

同省の報告によると、各自動車メーカーによって地元住民約644人の雇用が創出されているという。

 

トヨタ自動車の組立工場の稼働は技術の進歩と雇用機会の新時代を切り開き、カンボジアが自動車製造のダイナミックなハブとしての地位を固めることが期待されている。

 

カンボジアは東南アジアにおける戦略的な立地や投資環境の良さから、複数の国際自動車メーカーが生産拠点の設立に関心を示してきた。

 

 

 

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