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<写真:The Phnom Penh Post>
世界的に金融情勢が低迷する中、カンボジアの今年上半期の海外直接投資(FDI)流入額は前年同期から41.6%増加した。
20日に開催された閣僚理事会本会議によると、世界的な金融情勢の悪化にもかかわらず、上半期のFDI流入額は前年の0.4%の上昇から著しい伸びを見せた。
農業部門は0.9%増となり、ホテル・レストラン部門は41.5%の回復が見込まれている。
非衣料品製造サブセクターへの投資フローは172%と大幅に増加した。
このサブセクターは11.7%の力強い成長が期待され、主にソーラーパネルの輸出、特に対米輸出により支えられている。
フン・マネット首相は、経済成長を促進し、農家を奨励するため、各省庁や機関、関係者に対して特に次の収穫期に農産物の市場を見つけるように指示した。
カンボジア王立アカデミー国際関係研究所のエコノミストであるHong Vannak氏は、地理的な位置、人材、輸出市場、投資法改革により、カンボジアは多くの分野で潜在的な投資場所になっていると指摘する。
同氏によると、外国企業の大規模な投資と地元投資家の増加により、主要国との自由貿易協定や特恵関税がカンボジアへの外国人投資家の誘致に大いに貢献している。
また、カンボジアのポテンシャルを見ると、特に経済危機が去った後はFDIが増加する可能性があると述べ、同国の投資環境が多様化していることも指摘した。
カンボジア開発評議会のChea Vuthy副事務局長によると、8月11日に開催されたビジネスフォーラムで、新型コロナウイルスの影響や米中の緊張関係にも関わらず、カンボジアへのFDI流入はASEAN地域の他国に比べて非常に安定している。
Vuthy副事務局長は、民間部門は国家経済発展の重要な原動力であることを強調した。
カンボジアは年間約40億ドル(約5918億1200万円)のFDIを受け入れており、2020年にASEANへの投資額は40%減少したが、カンボジアへの投資は約36億ドル(約5326億3080万 円)で安定していたという。
Vuthy副事務局長は、主にカンボジアへ投資している国として中国、タイ、日本、ケイマン諸島、韓国、英国、シンガポール、マレーシアを挙げている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。