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<写真:Khmer Times>
6日に発表された報告書において、カンボジアの世帯の16%が栄養価の高い食事をとる経済的余裕がないという事実と、さらなる栄養不足を防ぐための社会支援プログラムの重要性が浮き彫りになった。
「栄養ギャップ分析を埋める」と題されたこの報告書は、カンボジア農業農村開発評議会(CARD)、国連世界食糧計画(WFP)、国連児童基金(UNICEF)の支援を受け、カンボジアの第10回国家栄養デーを記念して発行された。
同報告書は、現在のカンボジアの不十分な食生活があらゆる種類の栄養失調の原因となっていることを示した。
栄養失調は非伝染性疾患のリスクを高め、同国経済に年間約150億ドル(約2兆2431億円)、すなわち国内総生産の6.6%の負担をもたらしていることが指摘されている。
カンボジアは国内で消費されるカロリーの約80%が米と砂糖に依存しており、栄養価の高い食品の摂取が不十分な状況である。
この問題に対処するため、政府は食料システムの強化を優先事項と位置づけ、社会保護、普遍的な医療、気候変動への適応と緩和の重要性を強調する「五角形戦略」を推進している。
UNICEFのWill Parksカンボジア代表は、良好な栄養状態は子どもの生存、成長、発達の基盤であると述べ、栄養価の高い食事をすることが子どもたちの学習能力やコミュニティへの参加、病気に対する回復力を高めると強調した。
同報告書はカンボジアの気候変動への脆弱性が健康的な食事を危険にさらし、国の発展の野望を脅かす可能性があることを指摘している。
気候変動の影響を単独で考慮した場合、栄養価の高い食料のコストは2030年までに10%、2050年までに20%増加する見込みであり、既に栄養状態が良くない人々にとってはさらに手が届かない状況になる。
同報告書は微量栄養素を主食や調味料に加える食品強化、社会的現金移転給付、学校給食、全人口層にわたる健康的な食事のための社会行動変容、過度に加工された不健康な食品や飲料の規制など、栄養価の高い食事へのアクセス改善のためにカンボジアが検討すべき事項を提案している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。