カンボジア経済、2023年も好調を維持

カンボジア経済、2023年も好調を維持
2023年12月19日 13時19分 公開
カンボジア経済、2023年も好調を維持

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア経済は世界的な需要の減少や不動産業界の減速にもかかわらず、強い成長を維持している。

 

経済財政大臣であるアウン・ポンモニロット氏は、2023年の国内総生産(GDP)が321億7000万ドル(約4兆6170億円)に達し、経済成長率が5.6%になると予測する。

 

2024年には経済成長率が6.6%に達し、GDPが351億6000万ドル(約5兆460億円)に増加すると見込まれている。

 

同氏によると、2023年の一人当たりGDPは1917ドル(約27万5150円)であり、2024年には2071ドル(約29万7250円)に上昇する見込みである。

 

また、2024年のインフレ率は2.5%と予測されており、これは国際市場での石油価格が正常化すれば、2023年と同じ率になるとされている。

 

世界銀行は2023年のカンボジアの経済成長率は5.4%、2024年は5.8%と予測するが、ロシア・ウクライナ紛争や高い国際金利の影響で成長に制約が生じる可能性がある。

 

世界銀行の報告によると、カンボジア経済は製造業の輸出やサービス、農業の成長によって回復しており、2022年には実質成長率が5.2%に加速し、特に貿易、旅行、ホスピタリティ分野のサービス部門の強い反発が見られた。

 

農業部門は新たに批准された貿易協定による地域市場へのアクセス改善に伴って拡大し、2023年の経済成長率が5.5%に加速すると予測されている。

 

ただし、外部需要の長期的な減速が輸出指向の製造業を弱める可能性がある。

 

アジア開発銀行(ADB)は2023年のカンボジアの経済成長率が、予想よりも低い5.3%になると予測してている。

 

これは2023年上半期の産業成長が予想より遅かったためである。

 

カンボジアの経済成長には先進国の成長鈍化、観光客減少、海外直接投資の流入減少、世界金融市場の長期的な引き締め、エネルギー価格上昇、高い民間債務と国内金融安定への懸念、気候変動による極端な天候などのリスクが存在するとされている。

 

 

 

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