サウジのカンボジア人労働者、搾取申し立てで帰国

サウジのカンボジア人労働者、搾取申し立てで帰国
2024年05月09日(木)00時00分 公開
サウジのカンボジア人労働者、搾取申し立てで帰国

(写真:Khmer times)

 

サウジアラビアでの搾取が主張される中、カンボジアの労働者が大挙して帰国を求めている。

 

サウジアラビアにいるカンボジア労働者133人のうち、90人がカンボジア労働職業訓練省に介入を求め、帰国を要請しており、すでに28人が帰国している。

 

同省の広報担当であるカッタ・オーン氏は7日、「他の62人は書類の準備が整うのを待っており、サウジ当局とカンボジア大使館の提供する食料と保護のもと安全な場所で生活している。近々帰国する予定である」と述べた。

 

この発表は、サウジアラビアで働くように騙された移民労働者の一団が救出された後に行われたもので、4月19日に78人の労働者が解放され、そのうち28人が無事国内に帰国した。

 

オーン氏によると、同省と外務国際協力省は労働者を帰国させ、外交関係を強化するためにサウジ当局と緊密に協力しているという。

 

労働省の国家雇用機関は、サウジアラビアからの帰国を求める労働者に対し、カンボジアでの新たな職を見つける手助けを行う。

 

サウジアラビアでの職を仲介したファティナ・マンパワー社は、カンボジアの労働者からの帰国介入要請を受けて、労働省、外務国際協力省、在カイロ・カンボジア大使館と協力しているという。

 

また、同社は受け入れ企業と協力し、残りの労働者がサウジアラビアを合法的に出国できるように書類を準備を進めている。

 

被害者の1人は4月18日に「Ry Single」というFacebookアカウントに投稿されたビデオで、サウジアラビアで1日8時間のグループ清掃作業で、月給1500サウジリヤル(約6万2150円)が約束されていたと語った。

 

しかし、実際には1日16時間以上働かされ、契約の条件にある適切な食事も提供されなかったという。

 

 

 

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