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<写真:Khmer Times>
カンボジア国立銀行(NBC)は10月8日、違法な貸付サービスの利用に対して国民へ警告を発し、財政的な損失や重大なリスクがあることを強調した。
NBC総裁のチア・セレイ氏は記者会見で、無認可の貸し手からの借り入れに伴う危険性を指摘し、高金利、隠れた手数料、詐欺的な契約条件が度々含まれる可能性があると述べた。
これらの要因が借り手を抜け出せない債務のサイクルに陥らせ、深刻な財政的困難を招く可能性があるという。
同氏は「この時期は多くの人が銀行から借り入れるのではなく、無規制の貸し手からの借り入れに向かっている」と述べ、正規の金融機関からの借り入れを推奨した。
NBCの警告はFacebookやTelegram、TikTokといったソーシャルネットワーク上で広がる違法な貸付行為への懸念が高まっていることを受けたものである。
また、カンボジアマイクロファイナンス協会(CMA)副会長兼LOLCのCEOであるソック・ボウン氏によると、詐欺師が電話で顧客に接触して6カ月または1年間の支払い猶予を約束し、銀行口座やWing、QQコードを通じた支払いを要求する詐欺が発生している。
同氏は「顧客は貸付機関や担当者に確認の電話をかけ、詳細を確認する必要がある」と強調している。
また、NBCは個人に対して、契約内容を十分に理解し、契約書を慎重に確認した上で署名するように助言した。
さらに、不審な貸付行為や詐欺的な活動があれば、適切な当局に報告するように奨励している。
カンボジア国立銀行の半期報告書によると、6月時点でカンボジアの貸付残高は前年同期比2.6%増の589億ドルに達した。同時に顧客の預金が13.4%増の519億ドルに上昇したことが明らかになった。
貸付は主に貿易や住宅、建設、不動産、農業、ホテルやレストラン、製造業といった主要部門に対して行われている。
報告によると、銀行およびマイクロファイナンス機関の不良債権(NPL)の割合は、それぞれ6.8%および8.3%であり、依然として管理可能な範囲にある。
カンボジアの銀行・金融システムにおける総資産は6月時点で883億ドルに達し、前年同月比で6.1%増加している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。