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<写真:Khmer Times>
新任された岩屋毅外務大臣がカンボジア副首相兼外務・国際協力大臣のソック・チェンダ・ソペア氏との電話会談を実施し、カンボジアとの協力関係をさらに強化する意向を表明した。
同電話会談は岩屋大臣が新たに外相に就任してから初めてカンボジア政府と行った公式対話であり、両国の「包括的戦略的パートナーシップ」を強化することで合意した。
両国の外務省から発表された声明によれば、両者は二国間の協力を新たな段階に引き上げる意志を再確認している。
ソペア氏は岩屋大臣の外相就任を祝賀し、日本がこれまでカンボジアの平和構築、復興、経済社会開発に対して提供してきた支援に感謝の意を表明した。
また、岩屋大臣もカンボジアの謝意に応じ、経済発展、教育、医療、国防・安全保障、インフラ連結などの分野で両国の協力をさらに推進していく決意を示した。
さらに、岩屋大臣は「自由で開かれたインド太平洋」構想の枠組みのもと、地域の平和と安定に貢献するという日本のビジョンを強調している。
両者はカンボジアの持続可能な発展を支援するための「三つの新たな協力アプローチ」についても協議を行った。
この取り組みは社会インフラの整備、海上交通の強化、そして日本がこれまで大きな役割を果たしてきた地雷除去活動での協力に焦点を当てている。
さらに、カンボジア国内における安全保障や民主的発展についても議論が交わされ、地域および国際的な課題に対して引き続き協力していくことが確認された。
岩屋大臣は2018年に防衛大臣を務めた経験を持ち、早稲田大学で政治経済学を専攻した経歴を持ち、外交経験と政治的知見がカンボジアとの関係をさらに強固にするものと期待されている。
カンボジア国際関係研究所のキン・ペア所長は、カンボジアと日本の関係は多くの分野で強固であり、政治、経済、安全保障、社会、文化において共通の目標を共有していると指摘した。
また、ペア所長は新たな日本の外相の任命が両国関係に影響を与えることはなく、これまでの日本の対カンボジア外交政策は一貫していると述べている。
さらに、プノンペン王立大学の地政学アナリストであるトン・メンデイビッド氏も、台湾問題や朝鮮半島の緊張など一部の地政学的課題において意見の相違はあるが、カンボジアと日本は地域の平和維持に向けて協力を続けるであろうと見ている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。