カンボジアの救急医療強化、日本が救急車14台を寄贈

カンボジアの救急医療強化、日本が救急車14台を寄贈
2024年12月17日 00時00分 公開
カンボジアの救急医療強化、日本が救急車14台を寄贈

<写真:Khmer Times>

 

日本政府はアジア開発銀行(ADB)を通じ、救急医療サービスの強化を目的とした支援としてカンボジア保健省に救急車14台を寄贈した。

 

この支援は特に地方部の緊急医療体制を改善することを目指している。

 

救急車の引き渡し式は15日にカンボジア保健省本部で行われ、チェン・ラー保健相、在カンボジア日本国大使館の三好あさぎ総務参事官、ADBカンボジア事務所長のジョートサナ・バルマ氏、JICAの鈴木夢大氏が出席した。

 

今回寄贈された救急車は日本基金(JFPR)による500万ドルの無償資金協力の一環として供与された。

 

この資金はメコン大地域保健安全保障プロジェクト(GMS Health Security Project)の追加資金として活用されている。

 

救急車はクラチェ、モンドルキリ、ラタナキリ、プレイベン、カンポット、ケップ、ストゥントレン、コンポントム、ココン、ポーサット、バッタンバン、オッドーミアンチェイ、カンダル、トボンクムンの14州にある地方紹介病院へ配備される予定である。

 

本プロジェクトは疾病監視や感染症対策体制の強化に貢献しており、感染症発生時の連携強化、接触者追跡の改善、リスク評価および分析の向上、発生時の迅速対応チームの訓練などが含まれる取り組みとなっている。

 

式典でラー保健相は、本プロジェクトがカンボジアの医療制度にもたらした前向きな影響を強調した。

 

特に、医療の質の向上、緊急医療サービスの強化、非感染性疾患治療の改善、24時間体制での医療提供能力の向上などが重要な成果として挙げられた。

 

また、地方保健局に対し、疾病監視体制の強化、医療の質の向上、地域社会からの信頼構築、救急車の即時対応体制の維持、医療機器の適切な管理と運用に関する提言を行った。

 

ADBによれば、本プロジェクトでは救急車の配備に加え、各地方病院に酸素供給設備を設置し、酸素供給の安定を確保する取り組みも進められている。

 

さらに、病院スタッフを対象に酸素設備や救急車の操作および保守に関する訓練も実施している。

 

今回の支援はカンボジアの保健体制を持続可能に強化することを目指した取り組みの一環であり、公共医療サービスの質とアクセス向上への大きな貢献が期待される。

 

 

 

[© poste-kh.com 2016-2025 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。

ホットニュース

Choose Classified categories