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<写真:Khmer Times>
カンボジアを訪れるインドネシア人観光客が過去5年間で急増しており、その数は約11倍に達している。
インドネシア大使館の最新データによれば、2020年に1万4564人であった訪問者数は、2024年には16万6795人にまで拡大した。
これにより、カンボジアはインドネシア国民にとって渡航数の多い上位10カ国の1つとなっている。この観光客数の増加は両国間の関係強化が背景にある。
2023年12月にはカンボジア観光省のフオット・ハック大臣と、在カンボジア・インドネシア大使のサント・ダルモスマルト氏による会談が行われ、観光分野での協力促進に関する4項目の合意が交わされた。
合意内容には、カンボジア国内におけるハラール観光の推進、バリとシェムリアップ間の直行便開設に向けたインドネシア航空会社への働きかけ、民間セクターを通じた観光協力の強化、両国を組み合わせたツアーパッケージの戦略的展開が含まれている。
また、観光当局間の連携強化も確認され、持続的な協力体制の構築が図られている。
インドネシアの旅行代理店サラフ・トラベルズのマネージングディレクターであるハッサン・J・ハッサン氏は、今後も観光客数の増加が見込まれると述べ、特にバリとシェムリアップ間の直行便が実現すれば、共同観光商品の開発やツアー展開が一層加速すると指摘した。
インドネシアでは、2024年に国外旅行者数が7380万人に達し、前年比19.48%の増加を記録している。人気の渡航先としては、マレーシア、サウジアラビア、シンガポール、タイ、日本などが挙げられており、カンボジアもその中で存在感を高めつつある。
一方で、カンボジアは同年に外国人観光客を670万人受け入れ、前年比22.9%の増加を記録した。主な訪問国はタイ、ベトナム、中国、ラオス、米国である。
観光省のフン・ダニー次官は「平和と政治的安定、魅力的な観光地、そしてホスピタリティが、観光産業の成長を力強く後押ししている」と分析し、2025年には国際観光客数を700万人にまで引き上げる計画を明らかにした。
カンボジア政府は2025年初頭より、観光ビザ(e-ビザT)の手数料を36ドルから30ドルに、通常ビザ(e-ビザE)を42ドルから35ドルに引き下げる措置を実施し、特に東南アジア諸国からの観光客誘致を加速させる方針である。
これらの政策と協力体制の整備により、インドネシアを含む地域内の観光交流がさらに活発化することが期待される。
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