プノンペンの大気汚染、再び悪化で健康への影響に懸念

プノンペンの大気汚染、再び悪化で健康への影響に懸念
2025年04月09日(水)00時00分 公開
プノンペンの大気汚染、再び悪化で健康への影響に懸念

<写真:Khmer Times>

 

カンボジアの首都プノンペンにおける大気汚染レベルが再び上昇しており、健康への深刻な影響が懸念されている。

 

スイスの大気質測定機関IQAirの観測によれば、7日夜の空気質指数(AQI)は171に達し、「健康に有害」とされる水準を記録した。

 

翌8日朝も149を示し、「呼吸器系等に疾患を持つ人々にとって有害な水準」と評価されている。

 

同市の微小粒子状物質(PM2.5)の濃度は、世界保健機関(WHO)が定める年間平均許容値の7.1倍に相当し、長期的な健康被害が危惧される状況にある。

 

市民の間では、屋外活動の制限やマスク着用などの自衛策が求められている。

 

一方、観光都市として知られるシェムリアップでは、同日朝のAQIが79と「中程度」の大気汚染に分類されているが、PM2.5の濃度はWHO基準の4.8倍に上っており、注意が必要な状態が続いている。

 

カンボジア国内では乾季の影響により、大気中のPM2.5濃度が上昇しやすい傾向にある。

 

専門家はその要因として、森林火災、交通渋滞、建設工事などの人為的活動を挙げており、これらが微粒子の発生源となっていると分析している。

 

大気汚染の進行が市民の健康や都市の持続可能性に対するリスクを高めている中、早急な対策と公共意識の向上が強く求められている。

 

 

 

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