陸上自衛隊幕僚長がカンボジア訪問、防衛協力の深化を確認

陸上自衛隊幕僚長がカンボジア訪問、防衛協力の深化を確認
2025年06月25日(水)00時00分 公開
陸上自衛隊幕僚長がカンボジア訪問、防衛協力の深化を確認

<写真:Khmer Times>

 

カンボジアを公式訪問中の陸上自衛隊幕僚長・森下泰臣陸将は6月24日、同国北西部シェムリアップ州にてフン・マネット首相と会談し、両国陸軍間の関係強化および人的資源育成を柱とする防衛協力の拡大方針を確認した。

 

森下陸将は23日から4日間の予定でカンボジアを訪問しており、防衛分野における実務的な連携の深化を目的としている。

 

会談では、首相がこれまで日本が実施してきた訓練支援に謝意を示すとともに、日本の専門性と経験がカンボジア陸軍の能力向上に寄与していると評価した。

 

両者はまた、共同演習、人道支援活動、災害救援、地雷除去などの分野における協力の拡大についても意見交換を行った。

 

こうした分野は、カンボジアにおいて近年重視されている安全保障課題への対応と一致している。

 

森下陸将は滞在中、フン・セン上院議長、ティア・セイハ国防相、ヴォン・ピセン国軍総司令官らとの個別会談も予定しており、具体的な協力の在り方について協議を進める。

 

また、アンコール遺跡群を訪れ、文化遺産に対する理解と交流を図る見通しである。

 

カンボジア国際関係研究所のキン・ピア所長は今回の訪問について「防衛・安全保障分野における両国関係の実質的な進展を象徴するものであり、カンボジアの多角的外交路線の一環と位置づけられる」と指摘している。

 

 

 

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