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<写真:khmertimeskh.com>
タイ商務省外国貿易局(DFT)は8月27日、7月におけるカンボジアとの二国間貿易額が前年同月比97%減の約1150万ドルに急落したと発表した。
急減の要因はタイ政府が6月末以降、国境検問所18カ所すべてを閉鎖したことによるものである。
この国境閉鎖は7月24日から28日にかけて両国間で発生した衝突を受け、情勢が緊迫化したことに伴う措置である。
これにより車両および貨物の通行は全面的に停止し、特にカンボジア側の農産物輸出に深刻な打撃が生じた。
DFTが公表した月次報告によれば、タイの対カンボジア輸出額は1138万ドル、輸入額はわずか18.5万ドルにとどまった。
一方で、タイ全体の国境貿易額は前年同月比5%増の5億1100万ドルに達しており、カンボジアとの貿易だけが大幅に縮小している点が際立っている。
一方、カンボジア税関総局(GDCE)は、7月のタイ向け輸出が前年比31.3%減の4060万ドル、輸入が同44.1%減の1660万ドルであったと発表している。
両国の統計に乖離が見られる理由について、カンボジア物流供給連盟(LOSCBA)のチェア・チャンダラ会長は、GDCEが大型貨物のみを対象としているのに対し、DFTは小口取引や非公式貿易も含めている可能性があると説明した。
チャンダラ会長はまた、国境閉鎖に加え、カンボジア政府によるタイ産電力やIT製品の輸入停止措置、さらに国民の間で広がるタイ製品の不買運動も貿易縮小の一因であると指摘した。
現在、陸路輸送に代わる手段は限定的であり、主に水路輸送やラオス経由の迂回ルートが活用されている状況である。
両国間の関係改善および物流正常化に向けた対応が早急に求められている。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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