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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジアにおいて、韓国発の化粧品、いわゆる「K-ビューティー」の存在感が急速に高まっている。
特に都市部を中心に、若年層のスキンケア志向の高まりや韓流ブームの影響を受け、韓国製の美容液やフェイスマスク、シートマスクなどに対する需要が拡大している。
市場調査会社ストラテジー・ヘリックスの報告書によれば、韓国企業は自然由来の成分を用い、肌質に応じた製品開発に注力している。
これにより、消費者の健康志向や個別ニーズに応える姿勢が強まり、大量消費型から体験重視型へと市場構造が変化しつつある。
現地の販売現場でも変化が報告されている。
プノンペン市内で化粧品を販売するソチェタ氏によれば、かつては価格の高さから敬遠されることもあったが、現在では多くの韓国製品が手頃な価格で提供され、若者を中心に人気が高まっているという。
一方で、韓国製を装った模倣品の流通も確認されており、消費者に対する注意喚起の必要性が指摘されている。
このような市場拡大の背景には、2021年に発効した韓国とカンボジアの自由貿易協定(FTA)も影響している。
化粧品輸入業者のシヌ・キラー氏によれば、かつて韓国コスメはタイ製品との競合に直面していたが、近年の国境貿易の停止を機に競争優位性を確立した。
欧米や日本、フランス製の高価格帯製品も一定の市場を持つが、価格競争力と人気の面では韓国製が優位に立っているとされる。
同報告書は、カンボジアの美容・パーソナルケア市場が2025年から2030年にかけて年平均8.1%で成長し、約9850万ドル規模の市場拡大が見込まれるとしている。
都市化の進展や可処分所得の増加が、身だしなみや自己表現への関心を高める要因となっており、今後も韓国コスメの成長を後押しする環境が整いつつある。
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