1月〜5月の新規建設プロジェクト、前年同期比8.2%減

1月〜5月の新規建設プロジェクト、前年同期比8.2%減
2022年07月27日 13時50分 公開
1月〜5月の新規建設プロジェクト、前年同期比8.2%減

<写真:The Phnom Penh Post>

 

2022年1月〜5月の間に国内で承認された新規建設プロジェクトは合計1679件で、昨年11月に政府が新型コロナウイルス規制の緩和により社会経済活動を再開し、貿易の回復を促したが前年より150件(8.2%)の減少となった。

 

プノンペンポスト(電子版)が報じた。

 

プロジェクトの投資コミットメントは9億5200万ドル(約1303億7830万円)で、前年同期の23億5000万ドル(約3218億9243万円)から59.5%減少した。

 

経済財務省の社会経済動向報告書によると、プロジェクトの約90.77%にあたる1524件は住宅開発で、2021年1〜5月の1607件から5.16%の減少を記録している。

 

カンボジア住宅開発協会(HDAC)の幹部のフイ・ヴァンナ氏は、プノンペンポストに対して「新型コロナウイルスにより外国人投資家が所有する大型建設プロジェクトが減速または停止しただけでなく、新規開発への投資が減速した」と述べている。

 

建設への投資は長期的なコミットメントであり、多額の資本を必要とするため、この分野は他の分野ほど急速に成長することができないとして、新型コロナウイルスによる継続的な影響と不確実性は、どの国でも建設部門に重くのしかかると予測している。

 

一方で、地元の人々が投資する住宅開発については、一定の需要があることから通常通り進行していると続けた。

 

同氏は、カンボジアの建設部門、特に大規模な建築部門について、外国人投資家と観光客の入国がパンデミック前の水準まで回復すれば、本格的な回復に向かうだろうとしている。

 

22日、ERAカンボジアのCEOであるKhorn Kungkea氏は、不動産関係者は今後6ヶ月以内に外国直接投資(FDI)が協力に流入し、特に中国人バイヤーの間でマンション需要が押し上げられていると予想しているとコメントした。

 

同氏は、これまで外国人バイヤーが多かったマンション市場について、「この4年間、当社経由のマンション購入者の大半は、プノンペン在住の25歳〜35歳のカンボジア人、および海外在住のカンボジア人で、投資目的でマンションを購入している」と述べ、この傾向は今後さらに加速すると予測している。

 

土地管理・都市計画・建設省によると、2021年にはカンボジア国内で新規建設プロジェクト計4303件が承認され、累積登録資本コミットメントは前年比31.21%減の約53億3400万ドル(約7305億4997万円)、総床面積は1298万平方メートルであった。

 

 

 

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