カンボジアで糖尿病患者が増加、専門家が懸念示す

カンボジアで糖尿病患者が増加、専門家が懸念示す
2022年11月16日 17時08分 公開
カンボジアで糖尿病患者が増加、専門家が懸念示す

<写真:Phnom Penh Post>

 

カンボジアや世界で糖尿病患者が増加しており、多くの人が食生活の乱れが糖尿病罹患リスクを上昇させるという関連性を認識していないように見受けられるとして、医療専門家が懸念を示している。

 

14日の世界糖尿デーに際し、専門家らは糖尿病がカンボジアの公衆衛生と経済にとってますます脅威になっているとして警告を発した。

 

国際的な非政府組織(NGO)ヘレン・ケラー・インターナショナルのカンボジア副代表であるHou Kroeun氏によると、糖尿病は質の悪い食生活を送り、十分な運動をしていない太った人によく見られる。

 

2020年世界栄養報告では、カンボジアの5歳〜19歳の8人に1人が太りすぎ、または肥満であることが明らかになっている。

 

また、死亡者の3分の2は非伝染性疾患によるもので、そのほとんどは食事に関連しているという。

 

同報告書によると、2010年の糖尿病患者は全成人の5.2%を占めていたが、2019年には6.4%に上昇しており、糖尿病患者の62%が糖尿病を発症したことに自覚がないことが明らかになった。

 

世界平均寿命(World Life Expectancy)では、低・中所得国への居住者を中心として約4億2200万人が糖尿病を患っており、毎年150万人が糖尿病により死亡しているという。

 

国際糖尿病連合(IDF)によると、2019年にはカンボジアで1日平均少なくとも22人が糖尿病で死亡した。

 

カンボジアでは糖尿病治療費として、患者1人あたりが年間238ドル(約3万3300円)、2019年には全患者合計で1億200万ドル(約142億5598万円)を支出したという。

 

IDFは2030年にカンボジアの糖尿病治療費が1億4590万ドル(約203億9674万円)に上昇する可能性があると予測している。

 

カンボジアでは今年7月22日時点で糖尿病による死亡者は8325人、患者数は50万人近くを記録した。

 

保健省のOr Vandine報道官は、国民に対して自身の健康に気を配り、食品の量や栄養を意識することで糖尿病のリスクを軽減するように呼びかけている。

 

 

 

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