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<写真:Khmer Times>
カンボジア保健省は8日、50歳の男性が鳥インフルエンザにより死亡したことを発表した。
世界保健機関(WHO)は、鳥インフルエンザが哺乳類から検出されたことで警戒を呼びかけているが、人へのリスクは低いとの見解を示している。
この男性はベトナムと国境を接する東部スバイリエン州出身で、7日の検査で鳥インフルエンザウイルスH5N1陽性であったことが確認された。
死亡時刻については公表されていないが、保健当局はこの鳥インフルエンザのケースを積極的に調査・研究していることを明らかにしている。
鳥インフルエンザは鳥から人へ直接接触することで感染する。
保健当局は感染源特定に向けて調査を行っており、この男性と接触した可能性がある人々についても調査を行なっているという。
保健省の情報によれば、約50羽の家禽が死亡しており、そのうちの一部はこの男性が所有し、残りの一部は男性の隣人が所有していたものであった。
また、死亡した鶏は村の住民らに分け与えられ、消費されたことが明らかになっており、同省は村の住民に対してH5N1に対する警戒を促している。
この鳥インフルエンザは、20年前にカンボジアで発生して以来、58例目である。
9月には11歳の少女が鳥インフルエンザにより死亡していた。
2021年後半以降、ヨーロッパでは過去最悪の鳥インフルエンザの流行に見舞われており、北米や南米でも深刻な状況となっている。
この大流行の結果、世界中で数千万羽以上の家禽が淘汰されているが、その多くがH5N1型に感染しているという。
この流行は、数万羽の野鳥の死にも繋がっており、最近ではキツネやカワウソ、ミンク、アシカ、グリズリーベアを含む多くの哺乳類からも感染が確認されたことから、人間に対する感染リスクへの懸念が増大している。
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