カンボジアの鳥インフルエンザ感染、感染源は家禽:保健当局

カンボジアの鳥インフルエンザ感染、感染源は家禽:保健当局
2023年03月03日 14時26分 公開
カンボジアの鳥インフルエンザ感染、感染源は家禽:保健当局

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア保健省は、同省と世界保健機関(WHO)、米国疾病管理予防センター(CDC)が、H5N1型鳥インフルエンザに感染したカンボジア人親子2人の感染源は家禽であったとして結論付けたことを発表した。

 

同省によると、両者ともに感染源は村の家禽であり、父から娘へ感染した兆候も確認されていない。

 

カンボジア・パスツール研究所に所属するウイルス学者のErik Karlsson氏は科学雑誌『ネイチャー』に対し「死亡した少女が感染したウイルスは、世界中で野類や哺乳類への感染が急速に拡大しているクレード2.3.4.4bとは異なるクレード2.3.2.1cであった」と明らかにした。

 

AP通信によると、クレード2.3.2.1cは少なくとも10年前から国内のニワトリやアヒルから検出されている。

 

カンボジアでH5N1型鳥インフルエンザへのヒト感染が確認されたのは2014年以降初めてであり、長期にわたって感染確認がされていなかった同ウイルスに、なぜ少女が感染したかは不明である。

 

国内ではパンデミックにより職を失ったツアーガイドなどが、収入や食料を得るために庭で養鶏を行う例が増加しており、こうした変化がウイルス蔓延の条件を作り出した可能性があるという。

 

AP通信によると、カンボジア当局は死亡が確認された少女と接触した20人以上を対象に検査を実施したが、少女の父親の他に感染者は確認されていない。

 

 

 

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