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〈写真:Khmer times〉
カンボジアの観光省幹部によると、インドからの観光客数が今後4倍に増加する可能性があり、インドの経済成長と直行便の運航が、同国の観光業に大きな利益をもたらすと予測されている。
9月2日にムンバイで開催された国際展示会「ビジネス、レジャー、旅行およびMICE観光展示会2024(BLTM)」において、観光省のフル・セイラ次官が展望を示した。
セイラ次官は、インド経済の拡大がカンボジアの観光産業に好影響を与えるとし、インドからの観光客数が現在の3~4倍に増加する可能性があると述べた。
また、インド市場の潜在力を引き出すため、6月に「カンボジア・インド観光年」が開始されたことも言及した。
2023年には6万8836人のインド人観光客がカンボジアを訪れ、これはコロナ禍前の数値の91%を上回っている。
2019年には7万5286人のインド人観光客が訪れていたが、2024年1月から6月にかけては3万2000~3万3000人が訪れ、前年同期比で17%の増加を記録した。
現在、両国を結ぶ週4便の直行便が運航されており、11月にはインディゴ航空がシェムリアップとインドを結ぶ便を開始する予定である。
これにより、直行便の数は週5便に増加し、インドからの観光客誘致に貢献すると期待されている。
また、シェムリアップ観光クラブ協会のエグゼクティブディレクターであるソクホム・サム・オル氏は、プノン・クーレンにあるヒンドゥー教寺院の存在が、インドとの歴史的な結びつきを反映していると指摘した。
インドの宗教指導者や観光客の訪問が、同地域の観光業に好影響を与えているという。
カンボジア旅行業協会(CATA)の会長であるチャイ・シヴリン氏は、インドのビジネスイベントを誘致する可能性についても言及し、カンボジアのインフラ整備と戦略的な地理的位置がその成功の鍵になると述べた。
さらに、ペニンシュラ・プノンペンのジェレミー・クレメント総支配人は、ホテル業界がインド人観光客の食文化に対応するため、特にベジタリアン食や文化的に特定の食事を提供する努力が必要であると述べた。
カンボジアはインド国民に対して到着時ビザを提供しており、ビザはニューデリーの大使館やe-ビザとしても取得可能である。
インド人観光客は主にレジャー、宗教、医療目的で訪れているが、カンボジアはさらなる多様化を目指している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。