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<写真:Khmer Times>
カンボジアのフン・マネット首相は、栄養不良問題の解消に向けた取り組みの強化を求め、政府および関係各所に対して一層の協力を呼びかけた。
これは第11回「全国栄養デー」にあたり、「成長と発展のための栄養」をテーマに掲げたメッセージの中で表明されたものである。
フン・マネット首相は、カンボジア国内の経済・社会状況が人々の生活様式や食習慣に変化をもたらしていることに言及し、その影響が栄養状態に及ぶ懸念を示した。
政府は乳児の母乳育成率の低下や栄養不良の改善に取り組む一方で、肥満や過体重の増加が課題となっていると述べた。
これにより、バランスの取れた食事や運動不足が公衆衛生への脅威となり、免疫力低下を招く恐れがあると指摘した。
また、フン・マネット首相によると、高脂肪・高糖質・高塩分の食事が、糖尿病や心臓病、高血圧、脳卒中、がんといった非感染性疾患の主要な要因である。
これらの問題に対処し、国民の健康状態を向上させるためには、食生活の改善が不可欠であることを強調した。
フン・マネット首相は「栄養不良の全ての形態を根絶するためには、農業、医療、教育、社会保護、衛生など幅広い分野において協力と投資が必要である」と述べ、食料安全保障の確保や地方開発の促進に向けた政策がすでに整備されていると述べた。
政府は公共の健康・栄養サービスの充実、食糧安全保障体制の強化、また学校給食を通じた栄養教育の普及に向けた取り組みを継続していく方針である。
カンボジア保健人口調査によれば、5歳未満の子供の発育不全率は50%から21.9%に、痩せ率は17%から9.6%に改善された。
また、低体重児の割合は39%から16%に、妊娠可能年齢の女性の低体重率も20.6%から10.55%に減少した。
一方で、肥満や過体重のデータは提示されておらず、非感染性疾患が増加傾向にあることが指摘されている。
公衆衛生専門家のクア・メンリー医師も、栄養不良が過体重と肥満の問題と密接に関連していると述べ、カンボジアにおける若年層の肥満や生活習慣病の増加に警鐘を鳴らした。
メンリー医師は「多くの若者が高カロリーの食事と過度の飲酒により肥満体質になっている」と指摘し、これが将来的に健康リスクを高める要因となりうると警告した。
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