カンボジアの産業大臣、中国企業に輸出拠点化を要請

カンボジアの産業大臣、中国企業に輸出拠点化を要請
2024年11月25日(月)00時00分 公開
カンボジアの産業大臣、中国企業に輸出拠点化を要請

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア産業・科学・技術・革新省のヘム・ヴァンディ大臣は、中国の多国籍企業「チャイナ・レッソー・グループ」の現地法人「レッソートレーディング」への訪問を通じ、同社にカンボジアをASEANおよびその他地域への輸出拠点として活用するように要請した。

 

この訪問は、11月21日にカンダル州アングスヌール地区にある同社工場で行われた。チャイナ・レッソー・グループは世界に30の生産拠点を持ち、タイやマレーシア、インドネシアにも展開しており、主に住宅および産業用途向けの水道管や各種建材を生産している。

 

レッソー・カンボジアは2022年11月に設立され、現在168人のスタッフを雇用しており、その多くはカンボジア人で、年間生産量は最大4万8000トンに上る。

 

ヴァンディ大臣は同社の進展を称賛するとともに「工場のない国々への輸出拠点として、カンボジアを基盤にすることを検討していただきたい」と述べ、輸出拡大の可能性に言及した。

 

また、アルミニウム製品の生産を含む製品の多様化を提案し、研究開発(R&D)の重要性を強調している。

 

ヴァンディ大臣は同訪問で、全国的な水インフラ整備の遅れに懸念を示し、特に排水や飲料水供給に使用される水道管の品質向上が必要であると指摘した。

 

また、金融機関と連携して、事業者が利用可能な資金調達を改善する必要性を強調した。

 

同大臣は2029年のカンボジアの「後発開発途上国(LDC)」卒業を見据えた準備の重要性にも触れ、「今後5年間で準備を整えなければならない。2029年以降、輸出支援はより重要になる」と述べるとともに貿易特権の喪失に伴う課題を挙げた。

 

これに対し、レッソー・カンボジアの呉志陽(ウー・ジーヤン)総経理は「収益だけではなく、高品質の製品提供を重視する」と述べ、カンボジア標準化研究所との連携を強化する意向を表明した。

 

同社はカンボジア経済への貢献を目指しており、政府の技術的・法的支援を歓迎すると述べた。

 

今回の訪問ではPVC管やHDPE管の製造プロセス、品質管理(QC)システム、製品倉庫などを視察し、カンボジア政府の産業近代化と輸出拡大を目指す政策の一環として位置付けられるものであった。

 

 

 

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