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<写真:Khmer Times>
2024年1月から11月にかけて、カンボジアでの新規事業登録数が前年同期比で約17%減少したことが明らかとなった。
一方で、同期間中の事業閉鎖数は約33%増加しており、事業環境における課題が浮き彫りになっている。
カンボジア商務省(MoC)の発表によると、1月から11月の新規事業登録件数は9530件で、前年同期比で約2割近く減少した。
一方、事業閉鎖件数は1284件と増加しており、経済的なプレッシャーや市場の不確実性が影響を及ぼしていると見られている。
2024年の新規事業登録では、特に個人事業と外国商業会社の登録が大幅に減少したが、資本会社や合弁事業の登録は堅調であった。
個人事業は前年同期比で約32%減少し、外国商業会社は約17%減少した。
一方で、資本会社の登録件数は4725件と約8%増加し、合弁事業は前年同期とほぼ同水準を維持した。
金融面では、企業の資本準備金申請が前年同期比で約10%増加したが、個人事業による申請は33%減少し、5321件に留まった。
これは個人事業者にとって資金調達が厳しくなっていることを示唆している。
新規事業登録数の減少や事業閉鎖の増加が目立つ一方で、2024年には投資プロジェクトの大幅な増加が確認された。
カンボジア開発評議会(CDC)の発表によれば、2024年に承認された投資プロジェクトは414件で、前年の49億2000万ドルを大きく上回る69億ドルの総投資額となった。
プロジェクト件数は前年比54%増の146件増加しており、特に製造業やインフラ分野が多く含まれている。
サン・チャンソル副首相は、政府・民間セクター協議会(G-PSF)で、2024年のカンボジアの投資環境が大きく改善していることを強調し、今後数年にわたる成長の可能性について楽観的な見方を示した。
政府の2025年予算では、国内総生産(GDP)が6.3%成長すると予測されており、特に工業部門が8.6%、サービス部門が5.6%、農業部門が1.1%の成長を遂げると見られている。
2025年のGDP総額は約513億9000万ドル、1人当たりGDPは2429ドルに達する見込みであり、インフレ率は2.5%に抑えられると予測されている。
投資プロジェクトの増加や経済成長の予測から、2025年には新規事業環境の改善が期待されており、特にスタートアップ企業の活性化に向けた動きが進むと見られる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。