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<写真:Khmer Times>
カンボジアのフン・マネット首相は1月23日、運輸公共事業省(MPWT)およびロイヤルレールウェイに対し、国内鉄道網の改良を進め、輸送効率を向上させるように指示した。
マネット首相は同省の年次会議閉幕式で「国内の貨物輸送の効率化や国際的な連結を強化するため、鉄道網の開発・改良・連結に注力する必要がある」と述べた。
マネット首相は鉄道輸送がカンボジア国内での重量貨物輸送の効率化に大きく寄与するとした上で、2019年に締結されたカンボジア・タイ間の鉄道交通協定の実施を加速するように求めた。
また、ポイペト駅に代わる新たな国際鉄道駅として、ストゥンボット地区での建設可能性調査を進めるように指示した。
マネット首相は「カンボジアには高速鉄道のような巨額投資は必要ない。既存の鉄道網を適切に改良するだけで十分である」と述べ、現状の鉄道インフラの発展に重点を置く方針を明らかにした。
カンボジアの鉄道網はフランス植民地時代に建設された歴史を持つ。北部鉄道はプノンペンからタイ国境のポイペトまでの386kmを結び、1929年から1942年にかけて整備された。
一方、南部鉄道はプノンペンからシアヌークビル港までの264kmを結び、1960年代に建設された。
これらの鉄道路線は2010年に修復工事を経て運行を再開し、現在はロイヤルレールウェイが管理している。
運輸公共事業省の報告によると、2024年には鉄道による貨物輸送量が116万トンに達し、前年同期比で8.29%増加した。
一方、旅客輸送数は前年の12万5400人から10万4100人へと16.98%減少した。この旅客数の減少は鉄道インフラの近代化が求められる理由の1つとされている。
ロイヤルレールウェイは輸送効率と信頼性を高めるため、日本から11両のDMU型旅客車両を導入し、中国から221両の新型フラット貨車を購入した。
同社は鉄道網の改良を進め、貨物輸送の能力向上とサービス品質の改善に努めている。
マネット首相の指導の下、カンボジア政府とロイヤルレールウェイは鉄道網の戦略的な拡張を目指している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。