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<写真:Khmer Times>
カンボジア政府は4日、タイ軍がプリアヴィヘア州アンセス地域に越境侵入したとして強く非難し、国際社会に対し即時の介入を求めた。
両国間では7月28日に停戦が成立したばかりであり、今回の行為は「停戦合意の明白な違反」であると非難を強めている。
カンボジア国防省によれば、現地時間4日午前11時頃、タイ軍部隊が重機を伴ってアンセス地区に侵入し、有刺鉄線を敷設した。
カンボジア側は強く抗議したが、作業は強行されたという。同地域はカンボジア領内にあり、同国軍が完全に掌握していると説明している。
事件発生時、クアラルンプールでは両国の国境問題を協議する「特別国境委員会(GBC)」の事前会合が進行中であった。
最終日にはマレーシア(現ASEAN議長国)のほか、米国や中国もオブザーバーとして参加予定であり、停戦履行を国際的に監視する体制が整えられていた。
国防省報道官マリー・ソチェタ中将は記者会見で、「今回の侵入は平和と地域安定を脅かす重大な挑発行為であり、国際法およびカンボジアの主権を無視したものである」と強調した。
政府声明においても、関係国に対し「タイの攻撃的行動を即刻停止させ、停戦履行を確保するように求める」と呼びかけている。
アンセス国境検問所周辺は、7月24日から28日にかけての武力衝突で大きな被害を受けた地域である。
カンボジア政府は停戦発効後も国際法に基づく平和的解決を訴え、国民に対しても政府と軍を信頼し、団結を維持するように呼びかけている。
両国は6日まで技術的協議を継続し、7日には高官級会合を実施する予定であるが、今回の越境行為により協議の行方が不透明になる可能性が生じている。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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