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<2018年に押収された麻薬が焼却処分されている現場を警備する警察官の様子(KT/Chor Sokunthea)>
麻薬犯罪への取締りがここ数ヶ月間、強化されている中、18日、Sar Kheng内務大臣は政府が力のある麻薬売人を逮捕しないとのフェイスブックユーザーからの批判に対して反論した。
内務大臣によると、複数のフェイスブックユーザーは政府が力のある麻薬の売人をあえて逮捕しないことを批判しているという。内務大臣は今回の批判は誤った情報に基づいていると主張した。
内務大臣は「フェイスブックユーザーは警察が一部の売人を逮捕しただけで、力のある売人は特定できていないと主張しているが、警察は力のある売人を特定しており、そのリストを見せてもいい。力のある売人の数は少なくない」と述べた。
内務大臣は、批判したユーザーは関係各局と協力し、薬物売買に関わる人を報告すれば、警察は売人を逮捕することができると主張した。
内務大臣は「警察は薬物犯罪対策に必死に取り組んでおり、批判するだけのユーザーには協力をしてほしい。警察は多くの売人を逮捕したが、さらに多くの売人がおり、カンボジア国外を拠点にしている売人もいる。近年、薬物製造者と売人はほんの数分でやり取りすることが可能だ」と述べた。
18日、平和開発センター(PCDP)のYong Kim Eng氏は内務大臣の文書を歓迎したが、警察は批判者の懸念に対応する必要があると述べた。
Eng氏は「警察が大きな薬物取引に関わる売人を逮捕することが少ないため、多くの住民は懸念している。政府が懸念に対応し、改善していくことを期待している」と述べた。
内務大臣は、プノンペンにある3ヶ所のナイトクラブで薬物が押収されたことと最近、高級ナイトクラブでも立ち入り検査が行われたことにも言及した。
6月8日午前2時、プノンペン警察はDaun Penh区のナイトクラブに押し入り、408人を逮捕した。また、62.7グラムの違法薬物と薬物に関係する器具が押収されたという。
1週間後、プノンペンのKhuong Sreng知事はプノンペン地方裁判所に対し、ベトナム人のクラブ経営者に逮捕状を発行するよう要請した。
先週、地方裁判所広報担当のLy Sophanna氏によると、薬物取引や薬物使用、薬物検査の陽性反応などにより17人が逮捕されたという。
Sophanna氏は、今回の事件はまだ捜査が続けられており、容疑者は勾留されていることを明らかにした。
容疑者の中にはマネージャーや警備員として働く中国人1人、ベトナム人5人、カンボジア11人も含まれているという。ナイトクラブでは93人から薬物検査で陽性反応が出たそうだ。
18日、国家薬物対策委員会(NACD)のMeas Vyrith氏は売人のリーダーを逮捕するのは困難を極めることを明らかにした。
同氏は「力のある売人は公に姿を現すことは少ない。拠点を移動し続けている。警察は情報や証拠を集める必要があるため、時間がかかってしまう」と述べた。
同氏は、現在、大規模な売人グループが5つ世界中にあり、カンボジアで逮捕される多くのグループは西アフリカや中国からきているグループだと続けた。
国家薬物対策委員会によると、2019年1月〜3月までで、薬物に関連する事件2047件が発生し、4434人が逮捕されたという。
出典:KHMER TIMES
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