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<写真:Khmer Times>
鉱山エネルギー省の高官によると、カンボジア政府関係者、運送会社、購入会社間の最新の交渉結果が承認されれば、カンボジアは約3000バレルの原油をシンガポール企業へ売却し、約1800万ドル(24億2951万円)の収入を得ることになる。クメールタイムズ(電子版)が報じた。
カンボジア政府関係者はMT-Strovolors社のオーナーであるWorld Tank社とシンガポールの石油バイヤーTrafigura社との間で、昨年に発生した契約関連する問題によりカンボジアが失った石油を取り戻すための合意に達したという。
鉱山エネルギー省のMeng Saktheara国務長官は9日、Trafigura社が倒産したシンガポールの石油開発企業クリスエナジー社から、タイにあるMT-Strovolors社に保管されている石油を購入して量と品質の調査を行ったことを明らかにした。
同国務長官によると、石油は適切に管理されており、量と質に損失はない。
また、石油が失なわれたのは政府関係者の汚職や癒着が原因ではなく、石油の保管を依頼していたクリスエナジー社が出荷料金を支払わないという契約違反をしたため、MT-Strovolors社が支払い完了まで石油を保管することで権利を行使する必要があったからだという。
近日中には詳細な契約書を元にした交渉が行われる予定で、フンセン首相の同意が得られれば、石油を取り戻した後に売却が行われる。
カンボジアは昨年12月にタイ湾での石油採掘を開始したが、同事業を手掛けるクリスエナジー社が出荷の依頼を受けた時点で資金難によって倒産した。
クリスエナジー社が債務不履行に陥ったため、MT-Strovolors社は料金の支払いを求めて石油を持ち出した。
その後、ワールドタンクは夜間に石油を載せた船を出航させ、翌日午前9時頃、油井に待機していたクリスエナジー社の船長が、カンボジア政府関係者に「船は密かに出航した」と連絡した。
政府は海軍に船の奪還を要請したが、船はすでにタイ海域に入っており、その後にはインドネシアやバングラデシュへも出航していたという。
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