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<写真:Khmer Times>
国際通貨基金(IMF)によると、カンボジア経済はパンデミック後の回復軌道を維持しているが、短期的にも中期的にも重大な下振れリスクに直面している。
1日に発表されたカンボジアの年次評価でIMF理事会は、カンボジア経済がパンデミックから回復を続けているとし、今年の成長率は5.3%との予測を明らかにした。
これは2023年の推定5.2%から上昇している。
成長の主な要因は非衣料品輸出の拡大と観光業の回復であるが、過去の成長に大きく貢献した衣料品輸出は依然として低迷した状態である。
また、観光客の構成比が変化しているため、パンデミック以前と比較して、観光客1人当たりからの収入が減少している。
回復が続いているとはいえ下振れリスクは大きく、成長に対する短期的な脅威としては、先進国の貿易相手国からの需要低迷の継続、中国の回復減速、国内の民間債務の高水準、世界的な金融情勢の逼迫などが挙げられる。
中期的には地政学的な緊張と貿易の分断、中国の構造的な成長鈍化、気候変動が成長に対する重要な課題となる可能性がある。
IMF理事会によると、2023年の財政政策は適切な拡張であったが、回復が進むにつれて財政再建を開始するべきであり、同時に金融政策はパンデミック前の設定に向けて正常化を続けなければならない。
カンボジアの生活水準の向上を中期的に維持するためには大幅な改革が必要であり、労働コストの比較優位性が所得水準が高くなると低下するため、人的資本は質・量ともに経済のニーズの変化に対応できるように改善する必要がある。
カンボジアが新たな外国投資を誘致し、高成長を維持するためには、ガバナンスと腐敗防止の改革が重要であると考えられている。
パブリック・ガバナンスと反腐敗の改善は、ビジネス・コストを削減し、幅広い投資国からの投資を呼び込み、観光地としてのカンボジアの魅力を向上させる。
資産の申告、内部告発者の保護、情報へのアクセスに関する枠組みを強化することが重要で、監督・調査機関に十分な資源と権限を割り当てるべきである。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。