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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジア商業省が公表した報告によると、2025年1~11月におけるカンボジアの地域的包括的経済連携(RCEP)加盟国向け輸出額は88億5000万ドルとなり、前年同期比で5.99%増加した。
RCEP向け輸出は、同期間の総輸出額283億6800万ドルの31.2%を占めている。
同期間におけるRCEP加盟国からの輸入額は275億3600万ドルで、前年同期比19.17%の増加となった。
これにより、RCEP域内との貿易総額は363億8600万ドルに達し、前年同期比15.67%増加している。この規模は、カンボジアの国際貿易総額591億3200万ドルの61.53%に相当する。
商業省のペン・ソビチアト国務次官兼報道官は、RCEPがカンボジア製品にとって補完的な輸出市場として機能しており、域内自由貿易体制への統合が着実に進んでいると指摘した。
RCEPは同国の長期的な輸出成長を支える重要な枠組みであり、経済発展に大きく寄与していると強調している。
RCEPは2022年1月に発効し、東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国に中国、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドを加えた計15カ国で構成されている。
商業省は、同協定の活用により、米国や欧州連合(EU)といった既存市場への依存が緩和され、輸出先の多角化が進展しているとの見解を示している。
また、カンボジア商工会議所のリム・ヘン副会長は、RCEPが投資誘致の触媒として機能し、生産および加工拠点としてのカンボジアの魅力を高めていると述べている。
域内市場向け輸出を目的とした外国直接投資の増加につながる可能性が高いとの認識である。
カンボジアは現在、ASEAN自由貿易地域(AFTA)、ASEANプラスワン協定、RCEPに加え、中国、韓国、アラブ首長国連邦(UAE)との二国間自由貿易協定に参加している。
2029年に後発開発途上国(LDC)からの卒業を控える中、商業省はRCEPの積極的な活用を通じ、将来的な貿易特恵喪失の影響を緩和するように民間部門へ呼びかけている。
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