ミスカンボジア帰国、英語力嘲笑も「素晴らしい時間」

ミスカンボジア帰国、英語力嘲笑も「素晴らしい時間」
2018年12月21日 00時00分 公開
ミスカンボジア帰国、英語力嘲笑も「素晴らしい時間」

ミスユニバースにカンボジア史上2回目の出場を果たしたミスカンボジアのコンポンチャム州出身のRern Sinatさん(23)が、タイの首都バンコクで開催されたミスユニバース2018に出場した。ミスユニバースアメリカ代表がRern Sinatさんの英語力を馬鹿にするような発言し、世界中から批判を集めた本大会であったが、Rern Sinatさんの入賞は叶わなかった。

 


ミスユニバースを取材していたプノンペンポストの記者は「Rern Sinatさんのもっとも弱みになった部分は英語力だ。それが問題なければもっといい結果になっただろう」と話す。


今回、ミスユニバース米国代表のSarah Rose Summersさんが、SNS上でカンボジア代表のSinatさんやベトナム代表のH’Hen Nieさんを嘲笑したことで炎上騒ぎとなった。


米国代表はSNS上に投稿した動画の中で「ベトナム代表の子は英語をわかるふりをしているけど、会話の後に質問するとこうするの」と話し、笑いながらうなずく真似をした上で「それが可愛らしい」と話した。


その後、米国代表はカンボジア代表のSinatさんに触れて、「かわいそうなカンボジア代表。彼女は英語を全く話せなくて、誰も彼女の言葉を理解できないの。想像できる?」と話し、批判が殺到した。


ただ、関係者は「カンボジア代表は片言ではあるものの英語を話すことができる」と語った。


カンボジア代表は帰国前、言葉の壁はミスユニバースの審査をする上で重要な問題ではないはずだと述べた。


「私たちには優秀な通訳の方が付いてくれているので、審査の上では話す言語は重要ではないと思う」と語った。


カンボジア代表のSinatさんは祖母とともにジャスミンライスを栽培して育ってきた。そのため、ミスユニバースに出場するまでは学校教育をあまり受けてこなかったという。Sinatさんは18日午後にプノンペンに帰国する予定だ。


また、一部の関係者は、今回の炎上騒ぎで結果としてSinatさんの知名度は上がったと述べた。


「炎上騒ぎが起きたことで、世界中の人々がSinatさんを擁護し、知名度を向上させることとなった」と語った。


ミスユニバース2018ではフィリピン代表のCatriona Grayさん(24)が優勝した。Grayさんはミスフィリピンとして4人目の優勝だという。


カンボジア代表のSinatさんはカンボジアに帰国したら、HIV感染に苦しむ人々や感染の恐れがある若者たちのために働き続ける予定だという。


Sinatさんは「ミスユニバース2018に出場した女性たちはみんな優しかった。私たちは素晴らしい時間を共にすることができた。様々な国籍の女性たちと友人となれたこの機会に心から感謝している」と語った。

 

出典:The Phnom Penh Post

 

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